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糖尿病病足病変

糖尿病足病変①

糖尿病足病変には足趾間や爪の白癬菌症から、足趾の変形や足潰瘍、足壊疽まで幅広い病態が含まれます。足潰瘍や足壊疽まで進行しますと、長期入院や切断に至ることも少なくないので、患者のQOLは低下します。糖尿病足病変の特徴は、潰瘍や壊疽までに進行しても患者の自覚症状が乏しいことと、足の診察機会が少ないため、早期診断が難しいことです。足切断のリスクは白人に比してアジア人は約1/3と少ないです。しかし、日本の厚生省による糖尿病実態調査では、足壊疽の患者は微増しています。

 

糖尿病病足病変②

足病変のリスクの高い患者を診るときは、リスク分類が有効です。 リスクの高い患者ほど、頻繁に足を観察することが効果的です。足の違和感や痛みや胼胝の痛みの有無を問診したり、アキレス腱反射やモノフィラメントを用いて神経障害の程度や変化を確認します。足と足趾の診察では、足の乾燥や角化、足趾の変形や胼胝の有無、白癬菌症の有無、血流障害の確認を行います。知覚低下やアキレス腱反射消失、皮膚の変化や足趾の変化や胼胝を認めた場合は、予防的なフットケアを指導すると同時に、継続して足の観察をするべきです。ハイリスク患者の予防的なフットケアや予防フットケアや予防プログラムはかなり有効です。

 

糖尿病病足病変④

糖尿病足潰瘍を発見した場合は、潰瘍の大きさや深さと、腱や関節や骨に至っているか否かを確認します。同時に感染の有無と血流障害や神経障害の程度を確認します。足潰瘍の治療は、潰瘍の大きさや深さや感染や血流障害の有無により異なりますが、負荷、血糖コントロール、創のケアは必須です。感染を伴っていれば、創部の培養検査で菌を同定しながら、抗生物質の投与を行います。潰瘍の程度にもよりますが、時期を逸することなく皮膚科、形成外科、整形外科などに依頼することが重要です。血流障害が潰瘍に影響しているようであれば、血管拡張薬の投与や血流改善のために血管形成術や血管外科的処置を行います。負荷には車椅子を使用したり、ベッド上安静により体重をかけない方法や、減圧中敷きを加えたブーツを用いるなどの方法があります。