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腎臓内科医の診療日記㊿

先日、娘①から「ヨコハマとトーキョーに行きたい」と、SNSでメッセージがあった。どうやら娘①は、憐みの心を持った優しい女性に育ってくれているようで、通常なら父親とは口も聞かなくなったり、「クサイ」、「ウザい」、「キモイ」と毛嫌いしてもよい年齢になっているのだが、意外とフツーに話をするし、たまに2人で出かける事もある。おそらく、家庭内での私の立ち位置がカワイソーな感じになっている事を不憫に思って、自分くらいは味方になってあげないといけない、と思ってくれているのだと思う。決して父親の事を、歩くATM(現金自動支払機)だとは思っていないだろう。たぶん、きっと…。そんな訳で、私を見ると「親の仇」のごとく敵愾心をムキ出しにする息子①はともかく、妻①と娘②も一緒に行こうよと誘ったら、行かないと断られた。娘②は、犬①を置いていくのはかわいそうだからね、と言った。娘②も優しい女性である。娘②よ、またいつでも連れて行ってあげよう。妻①には毎回必ず断られるのだけれど、なんでだろう。ところで、娘①と娘②の気立ては私に似ていて、息子①は妻①に似ていると思う。

前日に当直の仕事が入っていたので、当日の朝に名古屋駅の新幹線ホームで娘と待ち合わせると、見慣れない格好をした娘が待っていた。田舎モンにみられないように、との事だった。年頃の女子も大変だな、田舎モンの父さんでゴメンよと思った。東京行きの新幹線に乗って2時間弱、若者の街、渋谷に到着した。オジサン1人で渋谷センター街を歩くのはナンとなく勇気がいるが、娘と2人なら大丈夫だ。娘よ、迷えるオジサンを導いてくれ。渋谷の駅前に数年前にオープンした高層ビルの屋上が、東京の街を見下ろせる展望台になっていて、入場料は1人1800円だった。いつも基本的に無料の絶景スポットをバイクで巡っているので、トーキョーはカネがかかるな、と思った。展望フロアのラウンジで飲んだコーラは1杯580円で、ソフトクリームが1個630円だった。渋谷の近くにある中目黒に、好きな芸能グループの事務所があるそうで、そこに聖地巡礼(※マンガや映画に登場した場所や、好きなアイドルに関係のある場所をファンが訪れて、空想や妄想に浸って楽しむ行為。元ネタを知らずに付き合わされる人には苦行となる)することになったので、ついでに近くにある「寄生虫博物館」でサナダムシを観ようと誘ったら断られた。夕方に横浜に移動して、赤レンガ倉庫にある桟橋からディナークルーズに出かけ、横浜の夜景を海から眺めながらコース料理をたべて、翌日は、港の見える丘公園や中華街を散歩して、名古屋に戻ってきた。

職場の若い男性医師に、休日に女子大生と一緒に渋谷センター街を歩いてきた、と話したら、「ホントですか?まさか、パパ活ですか?」と聞かれたので、そうだと答えた。スゴイっすねー、とその男性医師は目をまるくして、興味津々といった感じで、「パパ活って結構しますよね。いくらくらいかかったんですか!?」とさらに聞いてきたので、「渋谷や中目黒のカフェを巡って、横浜のディナークルーズ行って、一緒にホテル泊まったりして、結構かかったかなー」と答えたら、その医師はひっくり返りそうになった。パパ活という言葉を知らない方は、検索してみてください。