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腎臓内科医の診療日記②

天野記念クリニックの透析室のベッドは55床あり、多くの透析患者さんが透析を受けておられます。一方、私の勤務する総合病院の透析室にはベッドが6床しかなく、さまざまな合併症の検査や治療のために入院されている透析患者さんが、一時的に院内で透析を行っています。1日だけの短期入院の方から、大きな手術の前後に数週間に渡って入院される方もいます。透析患者さんは、腎臓以外にも様々な臓器に問題をかかえていることも多いです。例えば心腎連関という言葉があるのですが、心臓の機能がおちて、十分な血液を腎臓に送りこむ事ができずに腎不全がすすんでしまうこともあれば、腎臓が悪くて長年透析を続けられている方が、心不全や狭心症、心筋梗塞などで総合病院に入院されることもあります。透析クリニックでは腎不全に対する透析治療は出来ますが、心臓の検査や治療の中にはクリニックでは難しいものも多く、必要に応じて総合病院に入院することとなります。入院中の透析は、総合病院の中にある透析室で行います。一般的に総合病院の透析室の規模は透析専門のクリニックに比べて小さい事が多いです。他にも透析の針の穿刺の上手な看護師さんがいなかったり、テレビがなかったりなどで、不便を感じられるかたもいらっしゃいます。なるべく早く退院して、元の透析クリニックでの透析に戻りたいと言われる方もおられます。そのたびに、ひょっとして自分の針の刺し方が下手だったからじゃないのかと反省し、もう少し上手に穿刺できるように頑張ろうと思っています。